宮崎県の世界農業遺産、「高千穂郷・椎葉山地域」。
コロナ渦で、以前のように飛行機でビュンとは飛べない中、「世界農業遺産・高千穂郷でつやつや新米の朝ごはんツアー」というオンラインツアーに参加しました。

参加者には、事前に新米とご飯のお供、希望者には「わっぱ」がついてくるセットが選べるようになっていました。
そしてツアー当日は、農家さんと一緒に朝ごはんを食べれるように、各自が新米を炊いてツアーに参加。

まずは椎葉山の棚田を実況中継で見せながら、棚田について説明してくれて。
山の中にある椎葉山の棚田。機械が行ける場所ではなく、農家さんや地元の人達が手作業で大切に護り抜きながら農業を継承されているのです。

清らかな水、神秘的な山々、美しい棚田、そこに暮らす人達のシンプルで素敵な姿。

そこから送っていただいたものをもとに、早朝から朝ごはんを準備しました。

長丸めんぱ(わっぱ)に入れたお弁当。白いお皿には、椎葉山で作られた「しそ千枚漬け」。
お茶も椎葉山で作られた「釜炒り茶」。
お味噌汁は、九州産の豆腐とお味噌を使って。

70年以上の桧と杉で作られた長丸めんぱ(わっぱ)に、炊き立ての新米を詰め、その上には椎葉山で作られた「しいたけ味噌」を。
おかずはお弁当の定番、卵焼き・サバ塩焼き・かぼちゃの煮物・アスパラ豚肉巻き・ラディッシュ。

長丸めんぱは、接着剤や金物を一切使わず手作り。桧の香りがとても良くて神聖な気持ちになります。

ツアーのガイドさんや、農家さん達と一緒に「いただきます」と。
参加者の皆さんからは「美味しい!」のコメントや声が聞こえます。
直接そういう声を聴けた農家さんは、思わず「涙がでてきた…」と嬉しそう。

なんとも心の通った時間を体験できたオンラインツアーでした。
逢えなくても、気持ちのエネルギーは光の速さで届くのですよね。
だから、自分がどんな気持ちを発するかは、とても大切で、自分の周りや見える世界に影響を与えると思っています。

「喜びは日常にある」

一食のこの時間だけで、こんなにも喜びを感じられる。
喜びは、時間の長さでもなく、お金の有無でもなく、誰とどう過ごすか。
心が通い合う時間や幸福度を感じる「感度」と「密度」なのではないかな。

一日一日を、そんな感度と密度を高めながら過ごしたいものです。